インコタームズがDDPの場合、向け地に依らず輸入通関は輸出者が通常手配し、
通関料の費用負担、及び関税・消費税の納税も輸出者となるかと存じます。
EU向けの場合、「EU関税法により、EUに恒久的施設(例えば支店)を持たない企業は、輸入申告者となれない」と下記JETROのHPでは記載されているのですが、
「輸入申告者となれない」のは、EUに限らず、どの国の場合においても同様かと存じます。
おそらく、「輸入申告者」というよりも「納税者」になれない・・・という意味なのか?と思いましたが、その理解で正しいでしょうか・・・?
https://www.jetro.go.jp/world/qa/04P-100608.html
この記事に限らず、WEB上の情報はあまり実務的ではない勝手なイメージを持っており、
EU向けでDDPの場合、輸入通関に関する特別なルールがありましたらご教示頂けますと幸いです。
お手数をお掛け致しますが、何卒よろしくお願いいたします。
こんばんは。ご質問有難うございます。
以下、回答致しますね。(あくまでも個人的見解であること、ご承知おき下さいませ)
>おそらく、「輸入申告者」というよりも「納税者」になれない・・・という意味なのか?と思いましたが、その理解で正しいでしょうか・・・?
⇒そうですね。仰る通りですね。通常、日本の関税法では『輸入(納税)申告をすべき者は、当該貨物の輸入者』と明記されていますように「輸入申告者=納税者」というご理解で良きと思います。
>この記事に限らず、WEB上の情報はあまり実務的ではない勝手なイメージを持っており、
⇒WEB上の情報ですね。実はジェトロの情報も実務的なことが多く記載されています。ですが…難解な言葉が羅列されての説明となっていますので、実務よりも理論上の説明のイメージが強く残ってしまいます。もっと文章を簡易的に書いてほしいと常々思います。
>EU向けでDDPの場合、輸入通関に関する特別なルールがありましたらご教示頂けますと幸いです。
⇒『EU』はご存知の通り27か国の加盟国から成り立っておりますので、その国々によってルールが異なります。ですので、ご質問者様のお取引のある仕向地などをご教示頂けますとお答えしやすくなるので助かります。
EU向けはVATが絡んできますので、お国によってはややこしいのです。
荷主ベースでのわたくしの経験をお話しますと、オランダ&ドイツ向けでDDPで輸出をしていた際、現地代理店がなかったので、代理人に委託して輸入(納税)申告をしてもらっておりました。(日本でいう”税関事務管理人”ですかね。)
代理人へ支払う委託料もべらぼうに高いものではなくとてもリーゾナブルでした。このあたりは、VATの専門部署のあるFORWARDERに相談するのも良いかもしれません。
以上、取り急ぎの回答とさせていただきます。